この業界への参入障壁について考える
僕たちのサイトが目指しているのは、AgeTech(エイジテック)、つまりテクノロジーの力で、超高齢社会が抱える課題を解決していくことです。年齢を重ねることが、もっと楽しく、もっと自由になるような社会。サイトの記事を更新しながら、その大きな可能性に日々ワクワクしています。でも、その一方で、このエイジテックという業界、大きなポテンシャルがあるからこそ「参入障壁」も結構高いんじゃないかなって、個人的に思うんですよね。今日はそのあたりについて、僕なりに感じていることを少し書いてみようかなと思います。
参入障壁の実態
まず一つ感じるのは、「高齢者」と一括りにできない、ユーザーの多様性の問題です。例えば、スマホを使いこなしてSNSで世界中の友人と繋がっているアクティブな方もいれば、そもそもデジタル機器に苦手意識を持っている方もいます。身体的な状況も、生活環境も本当に人それぞれ。新しいサービスを企画する時、この「ペルソナ設定」がものすごく難しいんです。誰か一人のための便利な機能が、別の人にとっては使いにくい原因になったりもする。この繊細なバランス感覚が、他の業界以上に求められる気がしますね。
参入障壁の実態
もう一つは、ビジネスモデルを組み立てる難しさです。特にマネタイズの壁は大きいなと感じます。すごく良いサービスができたとして、その費用は誰が負担するのか。ご本人?ご家族?それとも介護保険のような公的な仕組み? BtoCで個人に直接販売しようとすると価格がネックになりがちですし、介護施設などにBtoBで導入してもらうにも、現場はコストにとてもシビアです。社会的な意義は大きいのに、ビジネスとして継続させていくための道筋を描くのが、本当に難しい。下のグラフは介護給付費の推移ですが、公的な財源も無限ではない中で、どうテクノロジーを組み込んでいくか、みんなで知恵を絞らないといけないんですよね。
参入障壁の実態
(出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告の概要」)

まとめ
もちろん、こうした障壁があるからこそ、乗り越えた時のインパクトは計り知れないとも思っています。規制や制度といったハードルもありますが、それも人々の生活や安全を守るためには不可欠なもの。このサイトの記事を読みながら、こうした複雑なパズルをどう解いていくか考えるのは、大変だけどすごくやりがいがあります。僕もまだまだ勉強中ですが、この分野の持つ可能性を信じて、少しでも貢献できたら嬉しいな、なんてことを考えています。