ソニー、認知症予防AIアプリ「BrainFit Pro」を正式リリース - 日経新聞

ソニーグループは6日、認知症予防を目的としたAI搭載スマートフォンアプリ「BrainFit Pro」を正式リリースしたと発表した。同アプリは、東京大学医学部と共同開発したもので、日々の脳トレーニングゲームと生活習慣データを組み合わせて、個人に最適化された認知機能維持プログラムを提供する。

独自のAIアルゴリズムが、ユーザーの年齢、認知機能レベル、生活パターンを分析し、記憶力、注意力、判断力を総合的にトレーニングする10種類以上のゲームを最適な順序と難易度で提案。臨床試験では、3ヶ月の継続使用で70歳以上の被験者の認知機能スコアが平均15%向上したという。

月額980円のサブスクリプション制で、65歳以上は初月無料。App StoreとGoogle Playで配信開始され、初年度100万ダウンロードを目標としている。超高齢社会を迎える日本において、デジタル技術を活用した認知症予防の取り組みは、医療費削減と高齢者のQOL向上の両面で期待が高まっている。