2025年11月06日

パナソニック、AI転倒予測システムを介護施設向けに提供開始 - ITmedia

介護施設でAI転倒予測システムを使用するイメージ

パナソニック ホールディングスは6日、AIを活用した転倒予測システム「SafeWatch AI」を介護施設向けに提供開始すると発表した。同システムは、天井設置型のカメラとAI画像解析技術により、入居者の歩行パターンや姿勢の変化をリアルタイムで監視し、転倒リスクを事前に検知する。

独自開発の深層学習モデルが、過去10万件以上の転倒事例データを学習。歩行速度の低下、ふらつき、バランスの乱れなど、転倒につながる微細な兆候を85%以上の精度で検知し、介護スタッフのスマートフォンに即座に通知する。プライバシー保護のため、映像は骨格データに変換され、個人を特定できない形で処理される。

初期費用50万円、月額利用料3万円で、全国の特別養護老人ホームや有料老人ホームへの導入を進める。介護現場での人手不足が深刻化する中、テクノロジーによる見守り支援は業界全体の課題解決策として注目されている。同社は2026年度までに500施設への導入を目指す。

情報提供元: ITmedia

著者: ヘルスケアテック編集部

元記事URL: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/example-agetech-2025-11-06-02.html

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